こんにちは。管理栄養士のNaraです。
今回は、私が実際に携わっている特定保健指導の仕事について書きます。
管理栄養士の資格を持っている方は、興味がある方も多い仕事なのではないでしょうか?
特定保健指導やってみたいという方、ぜひご参考ください。
特定保健指導について
特定保健指導とは、特定健診(いわゆる健康診断)の結果をもとに、
生活習慣病のリスクが高い方に、
生活習慣病の予防のために、
生活習慣の改善ができるよう、
専門職(管理栄養士や保健師など)がサポートすることです。
特定健診がメタボリックシンドロームに着目した健診であり、特定保健指導の対象者はメタボリックシンドロームの方やその疑いがある方です。
私は、自治体から委託を受けて特定保健指導を行っていたので、国民健康保険の方が対象でした。例えば、会社でやる場合は社会保険になります。
特定保健指導を国が行う目的
医療費削減が主な目的です。生活習慣病は予防ができるので、病気にならない方を少しでも増やし医療費を削減するためです。
特定保健指導は、生活習慣病の予防につながる「対象者の内臓脂肪を減らすこと」を求められています。そのために管理栄養士が必要とされています。
特定保健指導のやりがい
自分の指導によって、
対象者の方の腹囲・体重が減少し
生活習慣が良いものへと変わったときはとてもやりがいを感じます。
そして、対象者の方にとても感謝されることが多いです。
自分が管理栄養士として勉強してきたことが、人の役に立っているのをダイレクトに感じることができます。
私が携わっていた特定保健指導は、初回面談を行った管理栄養士が最後の評価までサポートするので、1対象者に1管理栄養士という体制でした。そのため、一人の対象者に関わる管理栄養士は自分だけなので、対象者が改善するかしないかは自分の腕にかかっていました。しかし、初回面談と継続支援が異なる管理栄養士が行うという体制の特定保健指導機関も多くあります。私は個人的に、同じ管理栄養士が初回面談から継続支援、最終評価まで行ったほうが良いと考えています。初回面談で信頼関係を築き、最後までサポートできるからです。
特定保健指導の大変さ
特定保健指導はある意味、接客業です。
動機付けを上手に行い、対象者の内臓脂肪を削減したり、生活習慣を改善する必要があります。
対象者との関係性がうまくいかないと、最終評価まで得られなかったり、まったく改善しないどころかむしろ悪化してしまう場合もあります。
そうすると特定保健指導の意義がなくなってしまいます。
中には、改善意欲のない方も多くいらっしゃいます。
そのような方をいかに、やる気にさせるかはとても難しいです。心理学の要素が入った栄養教育論が役に立ちます。
管理栄養士のプライドとして、特定保健指導は意味がないと言われたくないので、改善率を100%にしたいですよね。そのために試行錯誤をいつもしていました。
ここまでくると、意外と特定保健指導って難しいのかもって思うかもしれません。
特定保健指導の誇れること
私は特定保健指導は、日本の誇れる保健政策だと思っているので、
特定保健指導に携われたことはとても光栄に思っています。
無料で健診が受けれて、
さらにリスクが高い方は生活習慣病予防のための専門職との面談も無料で受けられる。
こんなことは、他の国では今のところ聞いたことがないです。このありがたみを対象者の方全員わかってくださるとよいのですが、、
特定保健指導をやると国が言ってくれているということは、管理栄養士の仕事を確保してくれているということです。その期待にこたえたいですよね。今後、食の欧米化により生活習慣病はどんどん増えていく気がします。
管理栄養士の活躍の場の一つとして、みなさまにも特定保健指導を仕事にすることを検討してもらえたら嬉しいです。
「特定保健指導は意味がある!」と周りから言われるように改善率を高いものにしていきましょう!