こんにちは、nara です。
今回は急に、どうしても発信したい!と思うことがあり、
とりつかれたように手が動いて書いた記事です。
普段あまり考えないことですが、地球上に住む人は誰でも関係があることなので、「はっ」とすることかもしれません。
私からすれば、皆様に1度は考えてみていただきたいなと思うことです。
【要旨】
私含め管理栄養士として働く人の間では、「給料の低さ」がたびたび話題に出る。私も給料が安いと思っている人の一人であった。
しかし、最近読んだある本をきっかけに、「私の給料は妥当」なのではと思うようになった。
その本は,世界の貧困に関するものであった。
管理栄養士の給料は低い!?
まず現状をお伝えする。
管理栄養士の国家資格を持ち,
大学ではそれなりに(一般的な日本の大学生に比べると) 勉強をしてきて、
専門知識があるのに、
管理栄養士(栄養士)として働いても給料は高くない。
私の知る限りでは,給料は手取り15〜20万/月が大体の平均ではないかと思う。
ちなみに、その職場は病院や保育園である。
その給料の安さから,管理栄養士の資格を持っていても、一般企業に就職する人は少なくない。
せっかく栄養に特化した専門知識があるのに、一般企業に就職してしまうのはもったいないと私は思っていた。
せっかくお金,時間と労力をかけて勉強してきたのに、文系の方々と同じフィールドで働くことが。
(文系の方々を悪く言っているつもりはありません。一般企業は文系で学んだことが活きる場面が多くあると思っています)
少なくとも私は、「栄養」という専門分野を持ち栄養学の大切さを理解した以上,社会に貢献したいと思うようになった。
というより、お金と時間をかけて勉強してきた知識は,他の人には無いもので、
さらに人の役に立つものだと思っているからである。(私の場合,お金は両親が出してくれたため、両親にとても感謝している。)
この自分が持っているものを活かして、人のためになりたい!
私は,人生で出来るだけ多くの人に対してプラスの影響を与えたいと考えている。
プラスというのは、例えば笑顔になるとか健康になるとか温かい気持ちになるとか何でも良い方向になることだ。
2021年4月から、管理栄養士として働き始める
新卒で働き始めて約1か月。
管理栄養士としての仕事であり、最初からかなり専門的なことが求められることを感じた。
専門職として給料がもう少し高くてもいいんじゃないかと思った。
不満というより、
何で安いのだろうという疑問であった。
私の考えを変えた1冊
しかし、ある本が「給料が安い」という私の考え方を変えた。
『世界から貧しさをなくす30の方法』 (田中/優ら、合同出版、2006)
である。
私なりに本の概要をまとめると、「日本を含め先進国に住む我々は、気付かないうちに身近なところで世界の貧困を助長している」ということである。
例えば、我々が良かれと思って行なっている、衣服や金属などのゴミを発展途上国に送ることである。
その安いゴミが先進国から大量に送られてくることで、ゴミ(資源)を集めて売ることを仕事にする現地の人達の仕事が無くなっている。
この本の中に、多国籍企業の話があった。
問題点は以下のようなものが挙げられる。
・タックスヘイブンに移転することによる課税の回避
・発展途上国の低賃金で済む人材を利用することによるコストの削減
・生産地拡大のための森林伐採などによる、現地の環境汚染問題
これらは言うまでもなく、世界の格差を助長しているのだ。
ちなみに、私は映画『The True Cost』を見たことがある。先進国に住む我々が好んで買う“ファストファッション”の裏側に関する話だ。
なぜ服を安く、大量に、生産することが可能なのか。
その答えは,「安い賃金で劣悪な労働環境で働かされている人がいるから」である。
『The True Cost』を見てから、私は服を買うのをためらうようになり、服を買う回数は減り、すでに買った服をより大切に長く使うようになった。
高くて羨ましいと思う給料は、Fakeなのではないか
ここで、私は疑問を持った。
一般的に私たち日本人が、
高い、羨ましいな、と考える給料の額は,fakeでは無いのか。。。
つまり、それって「何かを搾取した」結果なのではないか。
いわゆる大企業が、多くの利益を出している背景の一つに,
安い賃金で劣悪な労働条件で働かされたり、生活に困っていたり、我々が想像できないような環境で暮らす人が
世界のどこかにいるのではないかと考えるようになったのです。
もちろん、搾取では無い素晴らしいビジネスの結果として高い給料を得ている方々がいらっしゃるのも分かるので、全体に当てはまることではなく,一つの意見として聞いていただければと思います。
私の給料は妥当
この事実を知ったとき,
「私の給料は妥当」だと思った。
管理栄養士としての働き口は、ほとんどが多国籍企業ではなく、基本的に日本の中でビジネスが回っているものである。
私が高くて羨ましいと思った給料は、もしかしたら、
世界のどこかの、私達からは見えない,
誰かや何かを犠牲にしているからこそ生まれた額なのかもしれない、、
つまり、fake なのかもしれないと。
そう考えると怖くなった。
私たちは,いつまでも貪欲であるんだと。
本来は,日本に住んでいる、日本人であるということだけで、
とても感謝すべきなのに、、、
その心を忘れてはいけない。
だったら、私の今の給料は妥当であると思うし、
安いなんて嘆くこともやめようと思った。
最後までお読みいただきありがとうございます(+_+)
参考になれば、嬉しく思います。