こんにちは。
日本で管理栄養士の仕事をしているNaraです。
まだ短いですが、2年とちょっと管理栄養士をしています。
実際に管理栄養士になってみて、気づいたことを今回は書きます。ちょっと専門的なお話です。
今まで経験した仕事
管理栄養士といっても、臨床、福祉など色んな領域があり、仕事の種類も様々あります。どんな仕事をしたかによっても管理栄養士の仕事のイメージが変わると思うので、前提としてまずは私が経験した仕事を紹介します。
これまで仕事をして思ったことは、領域によって考え方が異なる
(特に、臨床栄養と公衆栄養)ことです。具体的には、同じ栄養状態の人がいたときに、領域によってアプローチ方法が異なるということです。
どの領域に入るかで仕事の面白さが変わってくると思います。
- 福祉:保育園
0~5歳の給食調理(離乳食やおやつの調理含む)、献立作成や栄養価計算、
メニュー考案、スーパーでの食材の買い物、保護者の栄養相談、子供たちへの食育活動
いわゆる給食管理業務です。35名ほどの小規模園でしたが、毎日給食を提供する仕事の大変さを学びました。
- 公衆栄養:特定保健指導、介護予防教室、健康増進事業
地域の人々への集団栄養教育または個別栄養相談、生活習慣病予防、介護予防、栄養講和
人との信頼関係を作り、栄養状態を改善するという目的でどういうアプローチをするかを考え実践するのがメインの仕事です。どんなに大変なことをしたとしても、栄養状態が改善しないとやった意味がないという世界です。伝え方命です。
個人的には公衆栄養学研究室に大学時代所属していたため、考え方はすんなりと入りました。
- 教育分野:大学(管理栄養士養成校)での非常勤助手
対象が管理栄養士の卵の学生のため、上記の仕事(対象が一般人)とは全く異なります。将来管理栄養士になる人たちが、まずは管理栄養士の仕事をしたいと思ってくれるように、そして仕事をした際に使える知識や技術を伝えるように意識して仕事しました。
カンボジア人現地スタッフへの栄養研修、子供向け栄養授業のシナリオ作成や教材開発、食育ツール商品の開発
日本で仕事をするのと大きく異なるのは食文化です。相手の国の食文化を理解することで、スタート地点にやっと立てるというイメージです。私は大学の卒論でカンボジアの食文化を調べたのでたまたまラッキーでした。
これらは1例です。管理栄養士は他にもさまざまな仕事があります。
今回は上記の仕事をしてきた私の意見と思って参考程度にしていただけたらと思います。
よく聞く悪いうわさ
管理栄養士の仕事はかなりマイナスな話も聞きます。
・仕事が多く大変なのに、給料が低い
・女社会、おつぼねがいる
・差別やいじめ
・調理師さんやパートさんとの人間関係
などなど。これらは間違っているとは言えないです。
もちろん、職場ごとでかなり変わってくると思います。管理栄養士に限らずどんな職場でも職場ごとに差があります。
他には、命に関わる仕事ということもあります。その分責任が大きいです。
私も過去に関連記事を書きました。
メリットがたくさん!
私がなぜ管理栄養士をやっているか、
大きな理由はおもしろさとやりがいがあるからです。
管理栄養士は、国家資格であり専門性のある仕事です。
つまり、一般の人が持っていない知識があるということ。
しかも毎日人が必ずする行為、「食」に関連することです。
と考えたときに、多くの人に役に立つと思います。
私の場合、特に公衆栄養の領域で感じています。
人の栄養状態を改善し、より健康なほうへ導き、病気の予防ができる
こんな仕事は他にないです。さらに感謝されることが多いのもやりがいを感じる理由の一つです。私たち管理栄養士には当たり前のことでも、一般の方たちが知らないことがたくさんあります。それを伝えて実践してもらって、目に見える変化を感じてもらったら、、それですごく喜ばれます。
私は誰でもできる仕事はしたくないという変なプライドがあります。
それがたまたま管理栄養士だったということです。この先何があるか分からないため一生続けるかはわかりませんが、今はこの専門性を極めることを考えています。今の私が人の役に立てる方法だと思うからです。
最後に、なぜ管理栄養士になったのか
私が管理栄養士になった理由は、
大学受験の理系の中の消去法で、食が好きだから栄養科ならやれそう、と漠然と思ったからでした。
大学に入り勉強してみると、この専門の可能性や面白さを感じ、とてもやりがいがあり充実しています。
どんな仕事でも嫌なこと、良いことがあると思います。
管理栄養士だからといって嫌なことばかりではないです。他の仕事では得られないようなやりがいが沢山あります。そこに魅力を感じる方にぜひ管理栄養士になってもらえたら嬉しいです。
最後までありがとうございました!